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知っ得コーナー 最新号(平成30年8月号)

最新号 – [楽しい園芸・野菜のルーツ] [ベジタブルライフ] [私の食育日記] [バックナンバー]

楽しい園芸 – プロから聞いたアドバイスを紹介。初めての人もおまかせ! –

【あなたもチャレンジ!家庭菜園】おいしくて形の良いダイコン作りのポイント

板木技術士事務所 ●板木利隆

 

ダイコンは、強大な根を速いスピードで地中に形成するので、根形や品質が土壌や肥料栄養の影響を受けやすい性質を持っています。
そのためには、次のポイントを押さえて育てることが大切です。

(1)畑の準備と元肥の施し方
少なくとも種まきの20日以上前に畑全面に石灰をまき、石ころや木切れなどを取り除きながら30cm以上の深さによく耕します。吸肥力は強い方なので、前作に堆肥が施してあれば、特に堆肥を与える必要はありません。
痩せ地で有機物不足が心配なら、完熟堆肥と有機配合肥料をよく混ぜ合わせ、事前に醗酵させた物を、株と株の間に当たる所に施し、根の伸びを妨げないようにします。

(2) まきどきを守る
早まきし過ぎると病害虫の被害を受けやすく、遅過ぎると根の肥大不足になります。関東南部以西の温暖な平たん地のまきどきは8月中旬~9月中旬です。品種による違いもあるので、種子を求めるときに適期を確かめ、適期範囲のやや遅めにまき、管理を入念にして成長を促進するよう心掛けましょう。

(3) 間引きと追肥、入念な土寄せ
種子は1カ所5~6粒を、瓶などで円状に付けた溝にまきます。発芽して本葉1枚の頃から8~9枚の頃にかけて3回ほど間引き1本立てにします。間引く際には、子葉がハート形で素直に開いている株を残すようにします。異常に育ちの早い株や、形が非対称の株は、岐根や短形になる場合があるので残さないよう注意しましょう。
間引いたら株の周りに土を寄せ、風で振り回されないように保護し立ち上がらせます。追肥は第2回の間引き時から半月ごとに3回ほど与え、土を掛けて畝を作ります。肥料は化成肥料と油かすに加え、米ぬかを混ぜると食味が良くなります。

(4) 害虫の予防、駆除を怠りなく
アブラナ科野菜の常として各種の害虫(シンクイムシ、コナガ、アブラムシ、ハスモンヨトウなど)の被害が出やすいので、早めに発見、適応農薬を散布して防ぎます。
農薬に頼らない防除法としてはソルゴーを何列か置きに作り障壁にすること、防虫ネットやべた掛け資材の被覆などがあります。被覆は種まき後3週間以内ぐらいにしないと生育に支障を来すので、除覆する時期に注意してください。

※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。

【ベランダでできるキッチンガーデン】チンゲンサイ(アブラナ科アブラナ属)

土壌医●藤巻久志

 

チンゲンサイやタアサイなどの中国野菜がスーパーに並ぶようになったのは、日中国交正常化前年の1971年の広州交易会に参加した種苗会社が種を日本に持ち帰ったからです。
チンゲンサイやタアサイの種は、すでに遣隋使や遣唐使の時代に日本に持ち込まれていたはずです。それらが根付かなかったのは、アブラナ属の野菜だからです。ほとんどのアブラナ属は他家受粉で、周りに菜の花が咲く畑では、他のアブラナ属と容易に交雑し、品種独自の形質を維持できません。今は採種技術の向上により、安定した品質の種が供給されるようになっています。
チンゲンサイは、1970年代は青軸パクチョイや青茎パクチョイとも呼ばれていました。1983年に農林水産省が流通の混乱を防ぐためにチンゲンサイに名称統一しました。漢字では青梗菜と書き、梗は芯の堅い茎を意味します。
チンゲンサイは生育期間が短く、暑さ、寒さに強い野菜です。4月から10月まで種まきできます。春まきや夏まきはアオムシやヨトウムシなどに食害されやすいので、被害の少ない秋まきの方が栽培は楽です。
日当たりと風通しの良いベランダならプランターで栽培できます。深さ10cm以上のプランターに市販の培養土を入れ、条間10cmの筋まき、または10cm×5cmの点まきをします。順次間引き、本葉3~4枚で1本立ちにします。農薬を使用しないキッチンガーデンでは、間引きした物も間引き菜としてみそ汁の具などに利用できます。
土が乾燥すると肥料の効きが悪くなり、生育も鈍化します。水やりは朝やって、夕に土の表面が乾く程度にします。追肥は1週間置きに1000倍の液肥を施します。
秋まきでは40~60日で収穫できます。草丈15cmが目安です。チンゲンサイは中国野菜ですが、おひたし、グラタン、油炒めなど和洋中に利用できます。

藤巻久志(ふじまきひさし)
種苗管理士、土壌医。種苗会社に勤務したキャリアを生かし、土づくりに関して幅広くアドバイスを行う。

シニア野菜ソムリエKAORUのベジタブルライフ

レタス - 多種多様な仲間でにぎわうサラダ野菜

シニア野菜ソムリエ ●KAORU

 


KAORU

日本野菜ソムリエ協会公認 シニア野菜ソムリエ
ラジオ局で報道キャスターを務める傍ら、野菜ソムリエの資格を取得。全国で第1号の野菜ソムリエとなる。現在は日本野菜ソムリエ協会の講師として野菜ソムリエの育成に力を注ぐ他、TV・ラジオ・雑誌などでも活躍。セミナーや講演、執筆活動も行っている。飲食店のレシピ開発や大手企業とのコラボ商品も多数手掛ける。大好きな野菜・果物について語る時間は何よりも幸せなひととき。
著書に『干し野菜手帖』『野菜たっぷり!サンドイッチレシピ』(共に誠文堂新光社)、『ポケット版 旬の野菜カレンダー』(宝島社)などがある。

私の食育日記

暑い時期のお弁当作り

食育インストラクター●岡村麻純

幼稚園のお弁当作りは、暑い時期になるととても気を使います。1歳の娘の離乳食も、作った物を持ち歩いているので、この時期はメニューも含めとても悩みます。
食中毒の危険性のある身近な食品には、おにぎりが挙げられます。おにぎりの食中毒の多くはブドウ球菌によるものです。ブドウ球菌は、37度が最も生育しやすいとされており、保存の際は10度以下の低温保管が適しています。またおにぎりを作るときも直接手で触らずに、ラップなどを使うようにしましょう。
次によく挙げられるのが、卵料理です。厚焼き玉子や、半熟で調理するスクランブルエッグ、親子丼などで、卵のサルモネラ菌が生残したり増殖したりすることが原因で起こる食中毒です。これは、まずは新鮮な卵を利用すること。そして保存する際は低温で。加熱後は、使用済みのまな板や包丁は使わずに清潔な状態で扱うのも大切です。食べる直前での再加熱も効果的とされています。
意外と知られていないのが、マカロニサラダやポテトサラダ、白あえなど、加熱品と未加熱の物を混合する料理の食中毒です。これは調理過程や調理後に食中毒の原因となる菌に触れてしまう2次汚染が多くの原因です。新鮮な食材を使用し、手袋や調理器具の使い回しは避けて、低温短時間の保存だけにしましょう。
日本の夏の高温多湿は、食中毒の原因となる菌などにとって好ましい環境です。お弁当作りの際は、できるだけ加熱する料理を中心に選び、手や調理器具の消毒を小まめにし、お弁当箱も、アルコール消毒をして乾かしておくようにしています。また、娘の離乳食に関しては凍らせたまま保冷バッグに入れて持ち歩き、ベビールームなどで食べる直前に電子レンジで温めるようにしています。暑い時期こそ市販のベビーフードを活用するのもいいいですね。

 

岡村麻純(おかむら ますみ)1984年7月31日生まれ。お茶の水女子大学卒。大学で4年間食物科学を学び、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。公式ブログ:http://ameblo.jp/masumiokamura/

出典:JA広報通信2018年8号

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