JA鈴鹿

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知っ得コーナー(令和4年7月号)

[楽しい園芸・野菜のルーツ] [ベジタブルライフ] [私の食育日記] [バックナンバー]

楽しい園芸 – プロから聞いたアドバイスを紹介。初めての人もおまかせ! –

【あなたもチャレンジ!家庭菜園】タアサイ 霜に当たるとおいしさが増す

園芸研究家 ●成松次郎

 

タアサイはツケナの仲間で、中国語で「塌菜」と書きます。「塌」は「つぶれる」という意味です。葉は平たく杯状に広がっており、さじ状で縮れがあり、日本の野菜では「キサラギナ」に似ています。チンゲンサイと共に、代表的な中国野菜です。

[品種]
品種分化が少なく「緑彩二号」(サカタのタネ)、「タアサイ」(タキイ種苗など)として販売があります。

[畑の準備]
種まきの2週間前までに1平方m当たり苦土石灰100gをまき、酸度を矯正しておきます。1週間前までに堆肥1kgと化成肥料(NPK各成分10%)100gを施し、土とよく混ぜておきます(図1)。次に、幅1m、高さ5cm程度の栽培床を作ります。

[種まき]
春まきでは条間15cm、株間15cm、秋まきで大株にするには条間20cm、株間20cmに1カ所5、6粒の点まきをします(図2)。発芽まで土が乾かない程度に灌水(かんすい)し、発芽後は土が乾いたらたっぷり与えます。なお、ポリマルチを使うと、生育の促進に加え、土が葉の間に入るのを防ぐ効果があります。
種まき後は防虫ネットでトンネルを作り、害虫から保護します。また、べたがけは発芽促進と害虫の防止になるため、1カ月程度被覆するのも良いでしょう。
[間引き]1回目は発芽後、込み合っている株を除き、2回目は本葉2、3枚の頃に2本、3回目は本葉5、6枚の頃に1本にします(図3)。

[追肥]
大株に育てるには、最後の間引きの半月後に化成肥料を畝間にばらまき、軽く土寄せします(図4)。

[病害虫防除]
アブラムシやアオムシ、ヨトウムシなどが発生します。アブラムシには粘着くん液剤など、アオムシ、ヨトウムシにはトアロー水和剤CTなどを使用します。長雨のときは、べと病や白さび病が発生しやすいので、株間を少し広めに取ります。

[収穫]
春まきでは株が立性になり、草丈25cmくらい、秋まきでは、葉は大きく広がり開張性になり、上から見て直径20cmくらいから収穫を始めます(図5)。寒い時期になるとおいしさが増してきます。収穫後は広がっている葉を内側につぼめてひもで縛ると扱いやすくなります。

※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。

【野菜もの知り百科】シロウリ(ウリ科キュウリ属)

土壌医●藤巻久志

 

シロウリは熟すと果皮が白っぽくなることから「白瓜(うり)」と書きます。原産地はインドから東南アジアと考えられ、越の国(中国南部)で栽培されたので「越瓜」とも書きます。日本へは中国から伝わり、平安時代には栽培され、その後全国各地に地方品種が誕生しました。
「日本の植物学の父」といわれる牧野富太郎は、日本のシロウリをアサウリ、アオウリ、シマウリの3品種群に分類しました。牧野富太郎は小学校を中退して独学で植物の知識を身に付け、94年の生涯で40万以上の植物標本を収集し、1500を超す植物を命名しました。誕生日の4月24日は「植物学の日」に制定されています。
今でもシロウリの地方品種は残っています。最も広く栽培されているのはアサウリ群で、東京大越瓜(東京)や桂瓜(京都)などがあり、主に奈良漬に用いられています。肉質がしっかりとしているアオウリ群はカリモリ(愛知)、縦じまがあるシマウリ群は玉造黒門越瓜(大阪)が有名です。どれも固定種なので自家採種が可能です。
シロウリはウリ科キュウリ属で、メロンやマクワウリなども仲間です。ハグラウリはシロウリとマクワウリとの交雑の後代で、歯のぐらついた人でも食べられるのでこの名が付きました。青皮品種と白皮品種があり、鉄砲漬には青皮品種が使われています。
千葉県の成田山新勝寺の参道には漬物屋が何軒も並んでいます。名物は鉄砲漬で、ハグラウリの種子をくり抜き、そこにシソで巻いた青トウガラシを入れ、しょうゆだれに漬け込んだものです。ハグラウリを鉄砲の筒、青トウガラシを弾丸に見立てています。
シロウリはほとんどが本漬けに加工されますが、一般家庭では浅漬けが簡単で、塩昆布を入れるとよりおいしくなります。

藤巻久志(ふじまきひさし)
種苗管理士、土壌医。種苗会社に勤務したキャリアを生かし、土づくりに関して幅広くアドバイスを行う。

シニア野菜ソムリエKAORUのベジタブルライフ

ブドウ - ポリフェノールの宝庫

シニア野菜ソムリエ ●KAORU

 


KAORU

日本野菜ソムリエ協会公認 シニア野菜ソムリエ
ラジオ局で報道キャスターを務める傍ら、野菜ソムリエの資格を取得。全国で第1号の野菜ソムリエとなる。現在は日本野菜ソムリエ協会の講師として野菜ソムリエの育成に力を注ぐ他、TV・ラジオ・雑誌などでも活躍。セミナーや講演、執筆活動も行っている。飲食店のレシピ開発や大手企業とのコラボ商品も多数手掛ける。大好きな野菜・果物について語る時間は何よりも幸せなひととき。
著書に『干し野菜手帖』『野菜たっぷり!サンドイッチレシピ』(共に誠文堂新光社)、『ポケット版 旬の野菜カレンダー』(宝島社)などがある。

私の食育日記

年齢に合わせた食事量

食育インストラクター●岡村麻純

気付けばどんどんと大きくなっていく子どもたち。8歳の息子の食べる量も増えて、大人顔負けです。
1日の必要エネルギー量は個々の体の大きさや活動量によりますが、推定量として30、40代の女性の必要エネルギーが2000kcalとされています。男の子で見ていくと、2歳児の必要エネルギーが950kcalなので、母親の約半分の食事量が必要といえます。そこから、3〜5歳で1300kcal、8歳の男子(息子)ともなると、1850kcalと、私の必要量の9割ほどのエネルギーが必要ということになります。もう、お子さまセットの量では足りないのも納得です。
そしてこのエネルギー摂取において特に子どもにとって大切なのは、炭水化物をしっかり取ることです。必要エネルギーのうちの50~60%ほどを炭水化物から取ることが望ましいと考えられています。8歳の息子の場合で計算すると、ご飯茶わん軽く1杯が約240kcalとされているので、1日にご飯茶わん4杯分の炭水化物は必要になるということです。大きくなるにつれ、ご飯よりおかず、特に揚げ物を好んだり、体形を気にして炭水化物を控えたりすることがあるようですが、元気に活動するため、そして脳を働かせるには炭水化物が必要です。
2歳児までの小さな子どもにとっても脳が成長中であるため、炭水化物がとても大切です。この時期は、エネルギーのうちの半分を昼食と2回の間食で取るのが望ましいとされているので、間食もおにぎりやお芋など、炭水化物を中心にしたいです。
ちなみに50歳以上になると基礎代謝や活動量の減少から必要エネルギーは減少していきますが、食事量は変えられず、50代以降のエネルギーの過剰摂取率が高く、肥満も増えてしまうことが分かっています。年齢に合わせて食事量も見直していきたいです。


岡村麻純(おかむら ますみ)
1984年7月31日生まれ。お茶の水女子大学卒。大学で4年間食物科学を学び、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。公式ブログ:http://ameblo.jp/masumiokamura/

出典:JA広報通信2022年7号

 

 

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