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知っ得コーナー(令和3年11月号)

[楽しい園芸・野菜のルーツ] [ベジタブルライフ] [私の食育日記] [バックナンバー]

楽しい園芸 – プロから聞いたアドバイスを紹介。初めての人もおまかせ! –

【あなたもチャレンジ!家庭菜園】
 畑仕事に便利な農具 快適で楽しい作業にするために

園芸研究家 ●成松次郎

 

農具はかつての「村の鍛冶屋さん」が、農作業の用途や土質に適した形に作り上げた道具です。そのため地域によって形状がさまざま。そろえておきたい代表的な農具を紹介します。

[土起こし作業](図1)
荒れた畑は土が固く締まり、草の根がはびこっています。このような畑を起こすには、備中鍬(ぐわ)か唐鍬(ぐわ)を使います。備中鍬は3、4本の爪に分かれ、粘土質の畑でも土離れの良い刃型で、芋の掘り起こしにも重宝します。唐鍬は1枚の細身で肉厚の刃で、頑丈なので荒起こしに向きます。
スコップは土を運ぶ、穴を掘る、堆肥・肥料を土と混ぜるなどに使い、先のとがった剣先スコップは穴掘り作業に、先が平らな角スコップは運ぶ、混ぜる作業に適しています。

[畝立て作業] (図2)
平鍬(くわ)は1枚の刃が付き、耕す、整地をする、溝を掘る、畝を立てる、土寄せするなどほとんどの作業がこれ1本でできます。平鍬の背側や側面を使って、整地作業もできます。長さや重さが体や体力などに合った物を選びましょう。農具を一つ選ぶとすれば、万能の平鍬です。また、効率良く整地作業をするには、熊手のようなレーキを使います。土中の雑草の根なども除去できます。最後に、畝をきれいに仕上げるには、板切れ(端材)を使い、表面をならします。

[除草、土寄せ作業] (図3)
草削りには、片手鍬(ぐわ)、ホーとも呼ばれる半月形や三角形の軽量な鍬があります。柄が長く立ち姿勢で作業ができる三角鍬(ぐわ)は、土寄せ、溝切りにも使えます。
草刈りには平鎌を使います。伸びてきた草を片手でつかみ、鎌先を地際から手前に引いて切断します。のこぎり鎌は、堅い草を刈るのに向いています。

【野菜もの知り百科】ハクサイ(アブラナ科アブラナ属)

土壌医●藤巻久志

 

ハクサイは日本で昔から作られてきた野菜と思われがちですが、実際は日清・日露戦争で中国大陸に出征した兵隊が持ち帰った種子が始まりです。時代劇で長屋のおかみさんたちが井戸端でハクサイを洗う様子が映っていたら、時代考証が間違っています。
ハクサイは英名でチャイニーズキャベツというように原産地は中国で、カブとパクチョイの自然交雑からできたと考えられています。種子は遣唐使の時代には日本に入っていたはずですが、定着しなかったのはアブラナ属の野菜だからです。ほとんどのアブラナ属は他家受粉で、周りにナバナが咲く畑では、他のアブラナ属と容易に交雑し、品種独自の形質を維持できません。
ハクサイには結球、半結球、非結球の3種類があり、最も多く流通しているのは結球タイプです。結球ハクサイの品種純度を保つため、大正時代に宮城県の松島で隔離栽培・採種が開始され、戦前には同県が日本一の産地になりました。
昭和時代のハクサイの用途は漬物用が大きな比重を占めました。今、漬物は買う時代になり、漬物だるもない家庭がほとんどです。それでもハクサイは淡泊な味を生かし、鍋物、炒め物、みそ汁の具などに幅広く使われています。サラダにすればボリュームがあり、簡単で安価です。
ハクサイの大部分は水分ですが、ビタミンCやカリウムなどを多く含んでいます。ビタミンCは風邪の予防に、カリウムは塩分を排出する作用があるので高血圧予防に役立ちます。
小家族が増え、ハクサイ、ダイコン、スイカなどの大型野菜はカット売りされるようになりました。それらのミニ野菜も開発されています。ハクサイは半分や4分の1にカットされても成長が続くので、芯が膨らんできます。膨らみが目立つ場合は、鮮度が落ちています。ミニハクサイを丸ごと使い切るのも一つの選択肢です。

藤巻久志(ふじまきひさし)
種苗管理士、土壌医。種苗会社に勤務したキャリアを生かし、土づくりに関して幅広くアドバイスを行う。

シニア野菜ソムリエKAORUのベジタブルライフ

タアサイ - 栄養満点!中国生まれの冬の青菜

シニア野菜ソムリエ ●KAORU

 


KAORU

日本野菜ソムリエ協会公認 シニア野菜ソムリエ
ラジオ局で報道キャスターを務める傍ら、野菜ソムリエの資格を取得。全国で第1号の野菜ソムリエとなる。現在は日本野菜ソムリエ協会の講師として野菜ソムリエの育成に力を注ぐ他、TV・ラジオ・雑誌などでも活躍。セミナーや講演、執筆活動も行っている。飲食店のレシピ開発や大手企業とのコラボ商品も多数手掛ける。大好きな野菜・果物について語る時間は何よりも幸せなひととき。
著書に『干し野菜手帖』『野菜たっぷり!サンドイッチレシピ』(共に誠文堂新光社)、『ポケット版 旬の野菜カレンダー』(宝島社)などがある。

私の食育日記

献立決めを楽にしたい

食育インストラクター●岡村麻純

ここ数年1日3食、家族みんなの食事を作る日々が続いています。買い物、料理、後片付け。どれも思いの外時間がかかるものですが、何より悩まされるのは献立を決めることです。昼食の片付けをしながら、夕食は何にしようと考える日々。ついため息が出てしまいます。
そこで、献立決めを楽にするために、曜日でメインの食材を決めています。ごみの日の前日は魚。他、月曜は鶏肉、何曜日に豚肉、牛肉というように決め、後は材料ごとにメニューをリストアップしておいて、そこから順番に作ります。新しいメニューは余裕のあるときのみ。献立表を作るまめさがなくても、これならゼロから何を作ろうと悩むことがなくなります。
もう一つは、1食に対して頑張り過ぎないことです。一汁三菜の食事にこだわり過ぎず、疲れていたら迷わず1品さぼります。それでも育ち盛りがいるわが家、栄養バランスは大事にしたい。そこで意識しているのが、食育活動でも使われる三色食品群です。食品を主な栄養ごとに、赤、黄、緑の3色に分類したもので、赤はタンパク質が中心の肉や魚、豆腐などで、主に体をつくるもの。黄はご飯、麺類などの炭水化物が中心で、エネルギーを作るもの。緑はビタミン、ミネラルが豊富な野菜などで、体の調子を整えるものです。1食にこの3つの色が入ってさえいれば良しとし、緑はプチトマトのみなんてときもあります。それでも、これにどこかで乳製品と果物を加えれば、バランスの取れた食事になります。
子どもたちには「食べることは生きること」と伝えています。バランスの良い食事は心と体の健康、病気を予防する力など、生きる土台になります。だからといって食事作りで毎日疲れ果ててしまっては本末転倒。1週間、1カ月を振り返ってみたときに、いろいろ食べているから大丈夫と思える緩さを大切にしています。


岡村麻純(おかむら ますみ)
1984年7月31日生まれ。お茶の水女子大学卒。大学で4年間食物科学を学び、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。公式ブログ:http://ameblo.jp/masumiokamura/

出典:JA広報通信2021年11号

 

 

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