JA鈴鹿

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知っ得コーナー(令和4年1月号)

[楽しい園芸・野菜のルーツ] [ベジタブルライフ] [私の食育日記] [バックナンバー]

楽しい園芸 – プロから聞いたアドバイスを紹介。初めての人もおまかせ! –

【あなたもチャレンジ!家庭菜園】ニラ 長い期間収穫を楽しむ

園芸研究家 ●成松次郎

 

春(3、4月)に種まきし、育苗して、6、7月に植え付け、翌年の春~秋に収穫します。乾燥する場所以外はどんな土地にも育ち、半日陰でも大丈夫です。

[品種]
「ミラクルグリーンベルト」(武蔵野種苗園)は鮮緑色で葉幅が広く、肉質は柔らかい品種。「タフボーイ」(八江農芸)は耐寒・耐暑性があり、刈り取り後の再生力の高い品種です。

[育苗]
1平方m当たり化成肥料(NPK各成分10%)100gと堆肥1kgを施し、土とよく混ぜておきます。幅70cm程度の苗床を作り、条間15cm、1cm間隔にすじまきします(図1)。発芽後、密生した所を間引き、草丈25cm程度まで育てます。

[畑の準備]
植え付け2週間前に1平方m当たり苦土石灰100gを全面にまいて、よく耕しておきます。植え付け溝は畝幅60~70cmとし、深さ20cm、幅15cmに掘り下げます。元肥は植え溝1m当たり化成肥料50g程度、堆肥1kgを施し、土を掛けておきます(図2)。

[植え付け]
苗は根を傷めずに掘り取り、株間20~25cm間隔で1カ所3、4本をまとめて植え付けます(図3)。

[追肥・中耕・とう摘み]
植え付けの年は9、10月に月1回追肥をします。1回の追肥量は畝1m当たり化成肥料30g程度とし、この際に中耕を行います(図4)。2年目以降は春先と、収穫後に同量を与えます。なお、植え付けの2年目以降は夏になると、とう立ちするため早めに蕾(つぼみ)を摘み取ります。

[病害虫防除]
新芽に付きやすいアブラムシには「粘着くん液剤」「ベニカ水溶剤」などの登録農薬で防除します。

[収穫]
翌年4月から10月にかけて収穫できます。草丈35cm程度に伸びた頃、地上5cm程度の部分で刈り取り収穫をします(図5)。1年に3、4回収穫できます。

[株の更新]
3、4年は同じ畑で栽培できますが、密生し葉幅が狭くなってきたら、春に株を更新します。株を掘り取り、分割して3芽ずつまとめて植え直します(図6)。

【野菜もの知り百科】カラシナ(アブラナ科アブラナ属)

土壌医●藤巻久志

 

カラシナの原産地は中央アジア説が有力で、野生種はまだ発見されていません。カラシナ(染色体数n=18)はカブ(n=10)とクロガラシ(n=8)が自然交雑してできたと考えられています。このアブラナ属の関係は、禹長春博士が1935年に発表したもので、「種の合成」や「禹の三角形」といわれています。
禹博士はタキイ種苗の研究農場長を勤めた後、食糧不足で苦しむ韓国に渡り、キムチ用のダイコンやハクサイの自給体制を整え、「韓国農業の父」と呼ばれました。日本では知る人は少ないですが、韓国では道徳の教科書に載っているので知らない人はいません。
日本では、種子をからしとして使う黄カラシナと、葉や茎を葉物野菜として使う葉カラシナが多く栽培されてきました。カラシナの仲間にはタカナ、カツオナ、ザーサイ、レッドマスタード、セリフォンなどがあります。アブラナ属の多くは低温に遭うととう立ちしますが、カラシナの仲間は低温には左右されずに長日によってとう立ちします。
カラシナは主に漬物にされてきましたが、おひたしや炒め物などにも利用できます。漬物にするときは、漬ける前にさっと湯通しすると辛味が生き、色がきれいに仕上がります。レッドマスタードやセリフォンなどは葉色や葉形が面白いので、ベビーリーフのサラダとしても楽しめます。カラシナの辛味の成分はアリルイソチオシアネートで、食欲増進だけでなく抗がん作用も期待されています。
漢字では「芥子菜」と書きます。芥子はケシとも読み、ケシ科ケシ属の一年草を指します。芥子は本来カラシナを指す漢字ですが、ケシが室町時代に中国から伝来すると種子が似ているので誤用されました。
カラシナは生育日数が短く、プランターでも簡単に作れます。

藤巻久志(ふじまきひさし)
種苗管理士、土壌医。種苗会社に勤務したキャリアを生かし、土づくりに関して幅広くアドバイスを行う。

シニア野菜ソムリエKAORUのベジタブルライフ

アシタバ - 青汁の原料にもなる高栄養価の健康野菜

シニア野菜ソムリエ ●KAORU

 


KAORU

日本野菜ソムリエ協会公認 シニア野菜ソムリエ
ラジオ局で報道キャスターを務める傍ら、野菜ソムリエの資格を取得。全国で第1号の野菜ソムリエとなる。現在は日本野菜ソムリエ協会の講師として野菜ソムリエの育成に力を注ぐ他、TV・ラジオ・雑誌などでも活躍。セミナーや講演、執筆活動も行っている。飲食店のレシピ開発や大手企業とのコラボ商品も多数手掛ける。大好きな野菜・果物について語る時間は何よりも幸せなひととき。
著書に『干し野菜手帖』『野菜たっぷり!サンドイッチレシピ』(共に誠文堂新光社)、『ポケット版 旬の野菜カレンダー』(宝島社)などがある。

私の食育日記

子どもと考える食品ロス

食育インストラクター●岡村麻純

日本は、とても食の豊かな国です。そして残念ながら食品ロスの多い国でもあります。そこで食品ロスを削減していこうと2019年に食品ロス削減推進法が施行されました。この食品ロス、農林水産省の推計によると、2018年の食品ロス量は600万トン。そのうちの半数弱が家庭から出ているそうです。つまり私たち一人一人が食品ロスを減らしていけば、日本の食品ロスを大きく削減できるのです。
そこで、消費期限と、おいしく食べられる期限である賞味期限の理解を深め、食べずに廃棄する食品を減らしてもらう取り組みなどが行われています。そんな話を息子にすると「そもそも、みんなが食べられる分だけを買えばいいんじゃない?」とご立派な意見。しかしながら一緒に買い物へ行くと「これ買って!」とおねだりざんまいです。
そこで「食べられる分だけのお買い物」なのかを考えてもらうために、わが家に新たなルールができました。家にあるおやつの「何が」「どのくらい」残っているのかを把握していないときは、新しいおやつを買わないというものです。買い物へ行って、おねだりされたとき、家にあるおやつは何か、子どもに言ってもらいます。するとたくさんあるときは、家のおやつに思いを寄せられて「家にあれあったから食べよう。やっぱり新しいおやつはいらない」となりますし、なければ買うことにします。この方法を取るようになってから、食べた物や量への意識も高まって、おやつを管理する力が付いてきました。
これは、大人の買い物にも当てはまります。冷蔵庫の中の物を全て把握していれば、余分に買ってしまうことを防ぐことができますし、忘れていた食品に気付くこともできます。買い物前に一度、家じゅうの食料を確認する。これだけで日本の食品ロスを大きく削減していけるかもしれません。


岡村麻純(おかむら ますみ)
1984年7月31日生まれ。お茶の水女子大学卒。大学で4年間食物科学を学び、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。公式ブログ:http://ameblo.jp/masumiokamura/

出典:JA広報通信2022年1号

 

 

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