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知っ得コーナー(令和4年10月号)

[楽しい園芸・野菜のルーツ] [ベジタブルライフ] [私の食育日記] [バックナンバー]

楽しい園芸 – プロから聞いたアドバイスを紹介。初めての人もおまかせ! –

【あなたもチャレンジ!家庭菜園】
 ホウレンソウのトンネル栽培 冬の寒さでおいしさアップ

園芸研究家 ●成松次郎

 

ホウレンソウの生育適温は、15~20度で冷涼な気候を好みます。耐寒性は強いですが暑さには弱く、25度以上になると生育が衰えます。冬取りは栄養価が高く、甘味も増し最もおいしいです。中間地から暖地の作型となります。

[品種]
秋~冬まきでは、寒さに強く、低温でもよく伸びる品種「オシリス」(サカタのタネ)、「伸兵衛」(タキイ種苗)など、特徴のある品種では、葉に切り込みの多い「冬ごのみ」(タキイ種苗)、寒締め栽培向きには葉に縮みのある「雪美菜02」(雪印種苗)などがあります。

[畑の準備]
ホウレンソウは酸性土を嫌うため、事前に1平方m当たり苦土石灰150gを畑全体に散布して、よく耕しておきます。次に、1平方m当たり化成肥料(NPK各成分10%)200gと堆肥2kgを土とよく混和しておきます(図1)。

[畝立て]
幅70~80cm、高さ5~10cmの栽培床を作り、平らにならします。畑が乾燥しているときは、灌水(かんすい)して土壌水分が適度な状態にしておきます。マルチ栽培では15cm間隔の黒色穴開きシートを使います。

[種まき]
栽培床は平らにならし、条間15cm、深さ2cm程度のまき溝を切り、1cm間隔に種まきします(図2)。1cmくらい覆土をし、たっぷり灌水します。

[トンネルの被覆]
トンネル資材は有孔フィルムを使用すれば日中は高温にならず、生育の徒長を防げます(図3)。

[間引きと追肥]
1回目は発芽がそろったときに込み合っている所を抜き取り、その後、2、3回に分けて間引き、1本立ちにします。マルチなしの栽培では最終的に株間を5、6cmにします(図4)。また、草丈10~15cmの頃、1平方m当たり化成肥料30gを追肥し、株元に軽く土寄せします(図5)。

[収穫]
草丈25cmくらいを収穫の目安にしますが、30cm程度になってもホウレンソウ本来のおいしさは変わりません。株元の根を鎌やはさみで切り取り、枯れ葉を除いて200gくらいに束ねます。なお、寒締め栽培は収穫2、3週間前にトンネルを開放し、寒さにさらします。葉が厚くなり、放射状に広がったら収穫します。

※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。

【野菜もの知り百科】山芋(ヤマノイモ科ヤマノイモ属)

土壌医●藤巻久志

 

山芋とヤマノイモの名は混同して使われることが多いです。どちらもヤマノイモ科ヤマノイモ属の野菜ですが、種(しゅ)が違います。染色体数も山芋はn=70、ヤマノイモはn=20と異なります。山芋は中国原産で、ナガイモ、イチョウイモ、ツクネイモなどがあります。ヤマノイモは日本原産で、自然に生えている薯(いも)なのでジネンジョともいい、芥川龍之介の『芋粥(いもがゆ)』の「芋」です。
ナガイモは長形(こん棒形)で生育が早く、東北や長野などの寒冷地で多く栽培されています。土層の深い軽い土壌が適しています。肉質は粗く、水分が多くて粘り気が少ないので、千切りにして酢の物などにします。短太の品種に「徳利薯(とくりいも)」があります。
イチョウイモは扁平(へんぺい)で、イチョウの葉のような形のものが多いです。手のひらの形をしている「仏掌薯(ぶっしょういも)」もあります。関東や東海で多く栽培されています。短根なので土層の浅い畑でも栽培できます。粘りがあり、とろろ汁などにします。
ツクネイモは塊形(げんこつ形)で「伊勢薯」「丹波山の芋」「大和芋」などの地方品種があり、主に関西で栽培されています。粘りがとても強く、品質に優れています。とろろ汁の他、高級和菓子の材料としても利用されています。
山芋は春に種芋を数個に切断して植え付け、冬に収穫します。秋に着生するムカゴからも増やすこともできますが、収穫まで2年かかります。ムカゴは葉の脇芽が変形して芋のように肥大したもので、むかごご飯や塩ゆでが美味です。
ジャガイモやサツマイモなどは加熱しないと食べられません。山芋はアミラーゼを多く含んでいて、でんぷんの消化を助けてくれるので生でも食べられます。麦飯は植物繊維が多いですが、とろろ汁をかけると、かまずに飲み込んでも消化してくれて、精が付きます。

藤巻久志(ふじまきひさし)
種苗管理士、土壌医。種苗会社に勤務したキャリアを生かし、土づくりに関して幅広くアドバイスを行う。

シニア野菜ソムリエKAORUのベジタブルライフ

リンゴ - 医者いらずといわれる優れた健康効果

シニア野菜ソムリエ ●KAORU

 


KAORU

日本野菜ソムリエ協会公認 シニア野菜ソムリエ
ラジオ局で報道キャスターを務める傍ら、野菜ソムリエの資格を取得。全国で第1号の野菜ソムリエとなる。現在は日本野菜ソムリエ協会の講師として野菜ソムリエの育成に力を注ぐ他、TV・ラジオ・雑誌などでも活躍。セミナーや講演、執筆活動も行っている。飲食店のレシピ開発や大手企業とのコラボ商品も多数手掛ける。大好きな野菜・果物について語る時間は何よりも幸せなひととき。
著書に『干し野菜手帖』『野菜たっぷり!サンドイッチレシピ』(共に誠文堂新光社)、『ポケット版 旬の野菜カレンダー』(宝島社)などがある。

私の食育日記

ストレスと食事

食育インストラクター●岡村麻純

忙しい日々が続いたとき、うまく物事が進まないときなど、ふとストレスを感じてしまうことがあるかと思います。私は、そんなときこそ食事の時間を大切にしています。食事は、ストレスの悪化を防ぐ力にもなってくれます。
ストレスがたまると消化液の分泌が減少し、消化吸収機能が低下して、食欲がなくなってしまいます。しかし、ストレスがたまっているときこそ必要エネルギーは増加します。消化しやすいメニューに変更してしっかり炭水化物を含む食事をする必要があります。
そして、ストレスを感じている体に必要なのが、ビタミンCです。ストレスを感じている体は、血中のビタミンC濃度が下がっていることが分かっています。また、ビタミンCはストレスと関係のある臓器にも必要です。そのビタミンCは体内で合成することができないため、不足させないよう食事から欠かさず取る必要があります。ビタミンCは野菜や果物に多く含まれ、特にカラーピーマンやブロッコリー、キウイフルーツなどに多いです。ビタミンCは水に溶けやすく熱に弱いので、サラダや加熱しても水分ごと飲むスープがお薦めです。また、ビタミンCはジャガイモやサツマイモにも多く含まれます。芋類はでんぷんがビタミンCを包み込んでいるため、加熱しても比較的ビタミンCが失われにくいことが分かっています。
他にも、抗酸化ビタミンであるビタミンAやビタミンEもストレスと戦ってくれます。ビタミンAはニンジンなどの緑黄色野菜、ビタミンEはラッカセイやアーモンド、オリーブ油などの他、ウナギなどの魚介類に多く含まれます。
ストレスを感じたときこそ、これらのビタミンを意識的に摂取してみてください。そして何より、おいしいものをゆったりと食べる時間もストレス解消につながるはずです。疲れたときこそ、食事の時間を大切にするよう心がけましょう。


岡村麻純(おかむら ますみ)
1984年7月31日生まれ。お茶の水女子大学卒。大学で4年間食物科学を学び、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。公式ブログ:http://ameblo.jp/masumiokamura/

出典:JA広報通信2022年10号

 

 

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