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楽しい園芸 – プロから聞いたアドバイスを紹介。初めての人もおまかせ! –
【あなたもチャレンジ!家庭菜園】 魅力野菜で菜園の活性化を
板木技術士事務所 ●板木利隆
一年の計は元旦にあり。とかくマンネリになりやすい自家菜園の野菜作りを活性化するために、今年お薦めしたい野菜の種類や品種、育て方などについて考えてみましょう(私の実践例から)。
早春から夏にかけて
一番育てやすくて冬から春まで長期に取れるのはナバナです。改良品種の「花飾り」などは耐寒性が強く花ぞろいも良いです。ジャガイモは小粒ながら黄金色で味の良い「インカのめざめ」「ひとみ」「ルージュ」の3兄弟で話題性も十分です。ピーマンは苦味や臭みがなく、キュートな小形で子どもにも向く新種「ピー太郎」、赤・黄・だいだい色をそろえ、平形の「フルーツパプリカ(3種セット)」などで、新しい魅力が加わりました。大玉トマトを立派に育て上げるのは大変難しいですが、耐病性で作りやすくなった「ホーム桃太郎EX」「麗容」などが味も優れており、お薦めです。
育てやすくてよく取れるつるありインゲンはぜひ取り組んでください。品種は往年から味に定評のある「ケンタッキーワンダー」系です。しっかり支柱を立て、最初遅れずに誘引し、半月ごとの追肥をするだけで朝夕2回、2カ月ぐらい収穫し続けられ、新鮮で格別な味を楽しむことができます。
夏から秋にかけて
夏の青物としては強健で、連作にも耐え、作りやすい小松菜が不可欠です。身近なミニ菜園なら、株を抜き取るのではなく、下の方の葉から1~2枚ずつ、葉をかき取れば、長い間収穫が楽しめます。
「きよすみ」は強健、美味(びみ)、昨年は6月まきで実に8カ月間も取れ続け、最後はとう立ちしたものをナバナ様に食べさえもしました。
秋から冬にかけて
小カブは色白で色つや良く、肉質が緻密で味の良い「たかね」、大きくなってもす入りしなく、味の良い強健な「耐病ひかり」、上が紫色、下が白色でサラダや酢漬けに好適な「あやめ雪」などがお薦めです。ニンジンは芯までオレンジ色になり、甘さと風味に優れ、煮物やサラダにして彩りの良い「ベターリッチ」が魅力的です。根の肥大が土中への吸い込み性であるので、首の色が青変しないのも特長です。
ネギは味を重視した品種選びをし、自家菜園ならではの食味を楽しみたいものです。「九条太」を筆頭とし、「下仁田」「松本一本太」など全国的に在来系の良食味品種があり、地域性が濃いので、それを考えて選ぶことが大切です。「あじぱわー」(全農育成)は、下仁田と他種の交雑系で、その味が直売用として評価されつつあります。
四季の花づくり 寒ざらしで土ふっくら
●早川 京子
今、花壇には宿根草や秋植えの球根が植わっているだけかもしれませんが、凍えるような寒さの中でも、これらの植物は水を必要としています。乾燥させ過ぎると、春の出芽や開花に影響しますので、冬場の水やりは、案外大切な作業です。植物体の呼吸量は少ないので、むろん暖候期ほどの水量は必要ないのですが、花壇の土の表面が白く乾いたころに、十分に水をやりましょう。
作業の少ない冬期にぜひやっておきたいのは、空いている花壇の土の荒起こしです。長く栽培を繰り返していると、土は硬くなり、空気を含む空間の少ない土になり、草花の生育を弱くさせることになります。そこで、春作業の始まる前の冬の間に、深く土を耕し、下層の土をひっくり返して、冬の寒風と雨に打たせて空気に触れさせ、日光に当てておきましょう。寒風にさらすので、「寒ざらし」ともいいます。深さ30cmくらいの土層を、裏返すように耕します。このままにしておくだけで、細かく砕く必要はありません。春作業の直前に細かくします。起こした後に、酸性化している土を矯正するため、消石灰を振りまいておきます。こうすることで、土はふっくらとして、空気をたくさん含んだ、草花が好む土になります。布団を日に当てて、ふっくらとさせるようなものです。また、日光に当たっていない深層の土を日光に当てることで、殺虫や殺菌の効果も期待できます。
サクラソウ(日本サクラソウ)は、春に咲く草花の中でも、いち早く根が動きだす植物です。来月には、植え替えの時期になりますので、早めに植え替え場所を準備しておきましょう。
ベジフル歳時記・野菜のルーツ – 身近な野菜のルーツをご紹介します –
七草がゆ
野菜ソムリエ ●KAORU
1月7日の朝に「セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ」の春の七草を入れたおかゆを食べて、その年の無病息災を願う風習「七草がゆ」。もともと中国から伝わり、平安時代から宮中で行われていたものが、江戸時代には庶民にも広まったといわれています。当初は「米・アワ・キビ・ヒエ・ミノ・ゴマ・小豆」の7種の穀物を入れた「七種(ななくさ)がゆ」を食し、無病息災とともに五穀豊穣(ほうじょう)もお祈りしていたという説も。その後春の七草が使われるようになったのは、室町時代と文献には残っています。 現在では新暦の1月7日に行われていますが、旧暦の正月は今でいう2月ごろに当たり、そのころになると厳しい寒さも和らぎ、春の穏やかな日差しを感じ、野草も芽吹き始める時期だったのでしょう。冬の間不足していた青菜で栄養を補い、生命力みなぎる若菜の力強さにあやかり、春の訪れとともに活動のスタートに備えていたのかもしれません。現在は新暦で行うところがほとんどなので、年末のごちそうや年始のおせち料理で疲れた胃腸をいたわり、消化を助ける意味も含ませるようになりました。 早春に芽吹く七草は邪気をはらうといわれ、古くは身近に生えている七草を摘み、恵方に向かってまな板の上で決められた回数をトントンとたたき、歌に合わせながら刻むのが習わしだったとか。七草そのものが体に及ぼす作用だけでなく、おまじないによる精神的な部分も大切な要素だったのかもしれませんね。 今は全てを摘みそろえるのは大変なので、お店で購入できる七草セットを利用すると便利。説明書を見ながら、刻む前に見比べるとよいでしょう。ゴギョウはハハコグサ、またスズナはカブ、スズシロはダイコンなどおなじみの野菜だったりとさまざまな発見があり楽しいですよ。 七草はいわば日本(和)のハーブ。家族で七草がゆをおいしく食べて、その薬効を取り入れましょう。
豆知識・簡単レシピ – 旬の食材の豆知識やレシピを紹介します –
新鮮食材で楽しくクッキング① レンコンとキャベツのパスタ
料理研究家 ●波多野充子
■材料(2人分) 1食当たり約424kcal
スパゲティ …………………………… 160g |
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■ 作り方
レンコンは切り方により、いろいろな食感が楽しめます。今回はパスタに合わせて縦に切り、歯応えを楽しみましょう。甘い冬キャベツとレンコンに、アンチョビの風味がぴったりのパスタです。ニンニクは焦がさないように注意しましょう。 |
新鮮食材で楽しくクッキング② ポテトのチーズ挟み焼き
■材料(2人分) 1人分約175kcal
ジャガイモ ………………………… 大2個 |
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■ 作り方
外はかりっと香ばしく、中はとろけるチーズがポテトを包み込みます。時々フライ返しで押さえながら焼くと、ポテトが上手にくっつきます。チーズの良い香りがしてきたら、裏返すタイミングです。お酒にもよく合い、冷めてもおいしくいただけます。 |
ベターホームのお料理教室
冬が旬。カルシウムや鉄が豊富な緑黄色野菜の代表格 - 小松菜 –
冬は青菜がおいしくなる季節。小松菜は、寒さに強く、霜に当たると甘味が増します。
小松菜は東京発祥の野菜で、江戸時代から栽培されています。当時小松川と呼ばれていた、現在の江戸川区辺りが発祥地です。江戸時代に徳川8代将軍吉宗がこの地を訪れた際、当時まだ名前のなかった小松菜を気に入り、地名にちなんで、「小松菜」と名付けたのが始まりといわれています。
小松菜は緑黄色野菜の代表格で、不足しがちなカルシウムや食物繊維が多く、抗酸化作用のあるβ-カロテンやビタミンCを多く含んでいます。油で炒めると、β-カロテンの吸収が良くなります。鉄分も多いので貧血の予防にも役立ちます。
選ぶときは、葉の緑色が濃く、ぴんとしていて、みずみずしいもの。また茎が太くしっかりしたものが良いとされています。
あくが少なく下ゆでする必要がないので、手間がかからず、すぐに使える食材です。味に癖がないので、おひたしやあえ物、炒め物など、和・洋・中どんな料理にも合います。料理の彩りにもなります。
小松菜を洗うときは、根元に土などが残っていることがあるので、その部分を重点的に洗いましょう。根元を切り落として軸をばらすと、きれいに洗えます。軸をばらしたくない場合は、葉や茎の間を広げるように流水で洗い、挟まって落ちにくい部分は、竹串でかき出すようにするとよいでしょう。
保存するときは、ポリ袋に入れて、なるべく立てた状態で野菜室に入れます。密閉すると葉が傷みやすいので、袋の口は緩めに結びます。
硬めにゆでて冷凍保存も可能です。凍ったままみそ汁に入れたり、自然解凍しておひたしになるので、あると便利です。
RECIPE 小松菜入り焼きそば
撮影:松島均 |
■材料(2人分) 一人分約551kcal
小松菜 ……………………… 250g 牛もも肉(薄切り ) ………… 100g A 酒 ………………………… 小さじ1 しょうゆ ………………… 小さじ1/2 かたくり粉 ………………… 小さじ1 ゆでたけのこ ………………… 60g B オイスターソース …… 大さじ1・1/2 しょうゆ ………………… 大さじ1/2 サラダ油 …………………… 大さじ1 焼きそば用麺(蒸し麺) … 2袋(340g) 塩・こしょう ………………… 各少々 |
■ 作り方(調理時間 15分 ※漬け置く時間は除く)
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出典:JA広報通信2013年12月号
平成26年1月号 →