三重県亀山市で亀山紅茶の復活に取組む茶農家グループ「亀山kisekiの会」は平成28年9月13日、三重県農業研究所茶業研究室で、紅茶の専用品種「べにほまれ」で作った紅茶の品評会を開催しました。
同会は2012年に結成。地元茶農家5人が県や市の支援を受け、耕作放棄となった「べにほまれ」の茶園の整備を行っています。
これまで市内で約30aの茶園の再生に成功しており、昨年開催された国産紅茶の日本一を決める紅茶フェスティバルでは、約70の出品数の中で、準グランプリに輝きました。
品評会では、手摘み6点・機械摘み17点が並び、紅茶の生産動向、消費動向に詳しい武田善行氏(71)・堀田信幸氏(63)を招いて審査を行った。
堀田氏は「日本の紅茶生産のレベルは軒並み上がっている。ただ作りましたでは勝ち残れない。市場が何を求めているかを考え生産を行うべき」と話す。
技術指導を行う、三重県中央農業改普及センター野村茂広課長(53)は「べにほまれの新植の取組みが進み、3年後には茶園約30aの規模拡大を見込んでいる。最高品質の紅茶を安定的に作り出す技術の復活に尽力したい」と話しました。
▲紅茶の味を確かめる武田氏(右)、堀田氏(左)