JA鈴鹿

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知っ得コーナー(平成29年11月号)

[楽しい園芸・野菜のルーツ] [ベジタブルライフ] [私の食育日記] [バックナンバー]

楽しい園芸 – プロから聞いたアドバイスを紹介。初めての人もおまかせ! –

【あなたもチャレンジ!家庭菜園】ハクサイの上手な貯蔵方法

板木技術士事務所 ●板木利隆

 

大きく育ち、固く結球したハクサイは、一斉に収穫するだけでなく、ある程度畑に残して順次収穫し利用したいものです。
この場合、畑でそのままにしておくと、厳しい霜や寒風のために、球の頂部の柔らかい葉や外葉がカサカサになり、やがてそこから腐って食べられなくなります。防寒対策を施して長い間利用したいものです。
一番簡単な防寒対策は、霜が降り始めたころ、先に収穫した株の少ししおれかけた外葉を球の頭上に4~5枚覆いかぶせておくことです。少ししおれかけていた方が球になじみやすく風で吹き飛ばされにくいので好都合です。
畑にある程度長く置く場合は、なるべく多くの外葉で球を包むようにして、ポリテープや細縄などで縛っておきます。元気良く育つと葉折れがひどく、作業しにくいので、多少霜に遭い葉が柔らかさを増してから作業するようにしましょう。
相当広い面積の畑で多数の株を貯蔵するには、べた掛け資材(長繊維不織布、割繊維不織布)を広げて、頭上に2~3枚重ね掛けするのが効果的です。プラスチックフィルム、特にポリフィルムは、じか掛けにするとその直下は一時的に外気温よりも低くなってしまうので、使用しないでください。
大面積の栽培での本格的な貯蔵法として囲い貯蔵法があります。これは、ハクサイを畑から根ごと引き抜いて、別の場所に根を下方に向けて密に並べ置き、上に稲わらなどの保温材で覆って寒さから守る方法です。この場合、寒害を受ける前に、通常よりもやや若取りすることが大切です。そして寒害を受ける直前に貯蔵に取り掛かるよう配意します。この方法を上手にすれば、約2カ月も長期貯蔵することが可能です。
いずれの防寒、貯蔵方法でも、貯蔵する前にアブラムシやアオムシなどが寄生していると増殖してしまう恐れがあるので、事前に薬剤防除をすることが肝要です。
収穫後に短期間品質を保持するには、新聞紙にくるんで涼しい場所に立てて置くのが簡単です。これで約1週間鮮度を保てます。

※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。

【ベランダでできるキッチンガーデン】
  ベビーリーフ(アブラナ科、キク科、ヒユ科など)

土壌医●藤巻久志

 

ベビーリーフとは、葉物野菜の若葉を大きくしないうちに摘み取り、カットしないでその独自の葉形や色合い、食感をサラダで楽しむ野菜です。切り口は葉の付け根だけなのでビタミンやミネラルの流失が少なく、活力ある新芽は高い栄養価があります。
欧米では高級レストランや機内食から普及が始まり、一般のスーパーにもパック入りで並ぶようになりました。日本でも20年前、海外視察に行った外食産業が導入し、種苗会社がベビーリーフ専用の種子を販売したこともあり急速に広まりました。
ベビーリーフサラダには、レタス類を中心に京菜、タアサイ、チンゲンサイ、カラシナ、シュンギクなど葉物野菜であれば、たいてい使用できます。京菜は海外でもKyona、Mizunaなどと呼ばれ、葉形の面白さやシャキッとした食感からベビーリーフサラダには欠かせない品目です。日本野菜や中国野菜が多く使われていることから、オリエンタルミックスやアジアンミックスと称されます。
日当たりの良いベランダなら、簡単に周年栽培できます。種は好きな野菜を数点選んでまくこともできますが、「ベビーサラダミックス」や「ガーデンレタスミックス」など複数の袋詰めが便利です。
プランターに市販の培養土を入れ、ばらまきにするか、条間10cmの筋まきにします。密にならないように種まきします。10cm四方に20粒ほどが適当です。発芽後、込んだ所は間引きしますが、ミックス種子の場合は葉形と葉色が偏らないように注意します。
柔らかくて厚みのある葉を付けるために、乾燥や肥料切れをさせないようにします。追肥は1000倍の液肥を1週間置きに施します。
10cmくらい伸びたときに生長点を残して切り取ると、また伸びるので何回か収穫できます。
新鮮でおいしいサラダを家庭で楽しんでください。

藤巻久志(ふじまきひさし)
種苗管理士、土壌医。種苗会社に勤務したキャリアを生かし、土づくりに関して幅広くアドバイスを行う。

シニア野菜ソムリエKAORUのベジタブルライフ

ネギ - 体を温め、疲労回復を促す薬用野菜

シニア野菜ソムリエ ●KAORU

 


KAORU

日本野菜ソムリエ協会公認 シニア野菜ソムリエ
ラジオ局で報道キャスターを務める傍ら、野菜ソムリエの資格を取得。全国で第1号の野菜ソムリエとなる。現在は日本野菜ソムリエ協会の講師として野菜ソムリエの育成に力を注ぐ他、TV・ラジオ・雑誌などでも活躍。セミナーや講演、執筆活動も行っている。飲食店のレシピ開発や大手企業とのコラボ商品も多数手掛ける。大好きな野菜・果物について語る時間は何よりも幸せなひととき。
著書に『干し野菜手帖』『野菜たっぷり!サンドイッチレシピ』(共に誠文堂新光社)、『ポケット版 旬の野菜カレンダー』(宝島社)などがある。

私の食育日記

願いを込める行事食

食育インストラクター●岡村麻純

日本には季節ごとに行われる行事があり、その行事に合わせて作る料理、行事食があります。行事食は料理に願いが込められ、また地域の特性も表れており、興味深いことがたくさんあります。
ひな祭りのひし餅、この3色には白は「雪解け」、緑は「芽吹き」、桃色は「開花」を表しているといわれています。また、端午の節句で子どもの無病息災も願って食べるかしわ餅。カシワは新しい芽が出るまで古い葉が落ちないことから、「跡継ぎが絶えない」という意味が込められています。また、冬至には、カボチャを食べると長生きするという言い伝えがあります。これは野菜の少ない冬に、ベータカロテンやその他のビタミンが豊富なカボチャを食べて寒い冬を乗り切るという栄養学的にも納得のいく言い伝えです。
その他にもたくさんの行事食がありますが、日本の行事食といえばおせちです。お正月に食べるおせち料理には、一つ一つに由来があります。例えば数の子はニシンの卵巣ですが、卵巣には数万の卵があることから子孫繁栄を願っています。また黒豆は「まめで健康」を意味し、黒は厄よけの色とされていたことから、無病息災を願っています。また田作りはカタクチイワシの稚魚ですが、昔、稲を植えるときに小イワシを細かく刻み肥料にしたことから稲の豊作を願ったものです。
このように行事食は受け継がれていく中で定着してきました。今年も残り少なくなり、間もなくお正月。最近では元日からお店が開き、おせちがなくてもお正月を過ごせるようになりました。また、洋風なメニューなど、新しいスタイルのおせちも多く見掛けるようになりました。しかし、長く受け継がれてきたものを私たちの世代が終わらせてしまうのはとても寂しいことです。今年のおせちは昔ながらの献立で、家族みんなで願いを確認しながら食べてみるのはいかがでしょうか。

 

岡村麻純(おかむら ますみ)1984年7月31日生まれ。お茶の水女子大学卒。大学で4年間食物科学を学び、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。公式ブログ:http://ameblo.jp/masumiokamura/

出典:JA広報通信2017年11号

 

 

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