管内では、特産のサツキやツツジをはじめ、花木やカラーリーフなど和洋さまざまな植木が生産されています。特に鈴鹿市西部地域や亀山市能褒野付近はサツキやツツジを中心とした植木の生産が盛んです。
植木の生産者数は約200軒で、鈴鹿市のサツキやツツジの生産額は日本一を誇ります。特産のサツキやツツジの他にも、ゴールドクレストやスカイロケットなどのコニファー類、レッドロビンやオタフクナンテンなどのポット物、タマリュウや芝桜などのグラウンドカバー類など多種多様な品種が生産されています。
サツキ
6月頃(旧暦の5月)にピンクや赤色、白色などの花を咲かせることからサツキといわれ、道路や公園、庭木の他、盆栽などに利用されています。鈴鹿市の花特産品として市の花にも認定されています。
ツツジ
サツキより少し早い4月頃から花を咲かせます。平戸ツツジや久留米ツツジ、ヒリュウノマイなど数多くの品種があります。
レッドロビン
新芽が鮮やかな赤色になり、鑑賞用価値が高く、生け垣などに利用されています。
オタフクナンテン
冬場になると鮮やかな紅赤色に紅葉します。「難を転じて福となす」と縁起の良い木として庭木に利用されています。
タマリュウ
芝生のように一面に貼り付けて、和洋の庭園や駐車場緑化として利用されています。
エレガンテシマ
コニファー類の代表的な品種で、シンボルツリーとして洋風の庭園などに利用されています。
植木の生産は、明治初期に愛知県から入植した人たちが現在の石薬師町に広めたと言われています。明治35年頃には植木の栽培行商が行われ、大正から昭和にかけては専業農家も現れて植木の生産地としての基礎が固められていきました。
さらに、昭和39年の東京オリンピックを契機に大量需要時代に入り、これに適した三重サツキやツツジの生産が急激に増加、植木類全般を含めて全国屈指の生産地となっていきました。
鈴鹿市北西部地域や亀山市能褒野町付近の土壌は真っ黒な土をしています。
この土は「黒ぼく土」と呼ばれ、酸性土壌で保水性や排水性に富み、肥料持ちが良く、植木やお茶の生産に適していると言われています。
当JAでは、9月12日から、【12日と22日】を中心に石薬師町の植木事業所で植木市を開催しています。
植木市では、競り子の威勢の良い掛け声とともに、県内外から集まる買参人が次々と植木を競り落とし、管内で生産された植木が県内外へ出荷されていきます。
大市は春秋の2回開催され、植木市は、6月12日の止市まで開催されます。