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知っ得コーナー(平成26年4月号)

[楽しい園芸] [野菜のルーツ] [豆知識&簡単レシピ] [食の健康百科] [バックナンバー]

楽しい園芸 – プロから聞いたアドバイスを紹介。初めての人もおまかせ! –

【あなたもチャレンジ!家庭菜園】 ナスは大苗に育て、健康診断に基づく管理で良果多収を

板木技術士事務所 ●板木利隆

 

ナスは大苗に育て、健康診断に基づく管理で良果多収を漬けて良し、煮て良し、焼いて良く、揚げ物、生食など、大変使い向きの広い野菜です。近ごろは干しナス、焼きナスにして保存ができることも分かり、いっそう魅力を高めてきました。
果菜類の中では成功率が高い方なので、家庭菜園にはぜひ取り入れて、色つやの良い良果を、秋までも収穫し続けたいものです。
性質は高温好みで、生長はゆっくり。種まきから開花まで60~70日もかかるので、通常は市販の苗を買い求めて栽培するのがお勧め。しかし、育苗コストがかさむので小苗を買い求めてすぐに植え出すのは失敗のもと。一回り大きめの鉢に、良い用土を補い、鉢間を十分に与えて花が咲くまで2次育苗し、暖かくなってから畑に植え出すようにしましょう。
陽光を受け気温が高まるとともに、ナスは紫黒色の形良い果実が続けて取れますが、やがて株の勢いが弱まり、実止まりが悪く、品質も低下し、早くも中だるみ気配となります。この現象はナスの一生のうちに3~4回現れます。
その主因となるのは着果負担増大による「なり疲れ」と、肥料不足による「栄養失調」です。この状態をよく見定め、栄養診断し、早めに適切に対処することが重要です。
好ましい栄養状態は、茎が太く、葉は大きく厚みがあり、色良いこと、咲いた花の上には4~5枚の葉が開いていて、花は大きく、色濃く、おしべよりもめしべの方が長い(長花柱花)ことです。逆に、花は小さく色深く、めしべが短く(短花柱花)おしべの中に隠れてしまっている状態は栄養不良です。このような花は実止まりせず、ほとんどが落花してしまうのです。
栄養診断結果が不良な場合の対策としては、まず果実を思い切って若取りし、株の着果負担を軽くすることです。そして追肥で栄養を補給します。踏み固めた通路に根が張りやすいようくわを入れて通気を図り、乾いていたらかん水し、防乾の敷きわらを行います。
その他、生育盛りに入り茎葉が込み過ぎると日射不足のため果色が衰え、病害虫も出やすくなるので、適宜摘葉したり枝を整理することも大切です。
7月下旬には思い切って枝を切り詰め更新剪定(せんてい)し、株の周りに堆肥や肥料を施し、おいしい秋ナス取りも狙いましょう。

四季の花づくり 挿し芽の好適時期

●早川 京子

 

挿し芽の好適時期4月後半から5月は菊をはじめ、ベゴニア、ゼラニウムなど草花の挿し芽には好適な時期です。バーミキュライトや川砂に挿して、雨の掛からない、半日陰の場所で発根させます。水やりは控えめにしましょう。前回、挿し芽の方法を紹介した菊は発根しやすい植物ですが、朝のうちは直射日光に当てるようにします。発根後はあまり日を置かずに、鉢へ植え替えて養成することも、菊の苗作りのポイントになります。
発芽に高温が必要な草花の種まきにも適した時期です。アサガオ、ヨルガオ、ケイトウ、ペチュニアなどがまきどきです。あまり遅くなると草丈が低いうちに咲き始めますので、上旬にまいておきましょう。もっとも、草丈の低い形で花を咲かせたいのなら、もっと遅くまき、別の趣を味わうことはできます。このことは、夏至過ぎから秋の日長が短くなってから花が咲く短日植物には、応用できることです。ハゲイトウは遅くてもいいでしょう。
まだ植えていない球根は早めに植えましょう。
4月に種まきしたものは、かなり急速に生育して、株間が込み合ってきます。本葉1~2枚で植え広げて、風通しを良くし、伸び伸びと育つようにしてやります。本葉数枚で定植しますので、早めに酸度の矯正や元肥の施用など花壇の地ごしらえをして、植え付けの準備もしておきましょう。
サクラソウは5月中旬には花が終わりますが、この時期が一つの栽培のポイントになります。花が終わったら花をすぐに取り除き、種子を作らせないようにします。さらに、古い根株の上に新しい芽ができていますので、これを覆うように増し土をしておきます。これをやらないと翌年用の良い芽ができません。
この時期に花が終わるドイツアヤメ(ジャーマンアイリス)も、花の咲いた株の根元に新しい根茎ができています。株分けして植え付けましょう。

ベジフル歳時記・野菜のルーツ – 身近な野菜のルーツをご紹介します –

母の日

野菜ソムリエ ●KAORU

 

母の日5月の第2日曜日は母の日。大切なお母さんに感謝の気持ちを伝える日ですね。
母の日はカーネーションの他、手紙や似顔絵、手作り小物などをプレゼントする子どもたちも多いようですが、普段家事をしてくれるお母さんに代わって、家族みんなで家事をして休ませてあげるのも、心のこもったすてきなプレゼント。掃除、洗濯、料理といろいろありますが、一緒に楽しく食事ができるということもあり、お父さんと料理にチャレンジする子どもが増えています。
その中でも断トツの人気を誇るメニューがカレー。カレールーの売り上げもこの時期はアップするというデータもあるそうです。子どもが好きなメニューであること、比較的簡単に作れること、一品でもボリュームがあり見栄えも良いこと、さらに経済的、失敗が少ないということも魅力の理由かもしれません。そして何より、栄養バランスが良いというのもうれしいポイント。カレーにはたくさんの種類の野菜を入れることができ、野菜が苦手な子どもでも食べやすいため、お母さんとしても安心です。
旬の野菜をトッピングすると華やかに。トマト、パプリカ、オクラ、コーン、エダマメなどは彩りも美しく特別感がアップします。セロリ、ナスなどは具として煮ると食べやすくなり、苦手意識を感じずに食べられそうです。隠し味としてニンニク、ショウガ、リンゴを使ったり、トマト、マンゴー、パイナップルなどのピューレを使っても。
野菜や果物をたっぷり使った、愛情入りの母の日カレー。旬の素材が持つ味わいでおいしさをプラスし、不足しがちな野菜や果物の摂取量も楽しみながら増やしましょう。

豆知識・簡単レシピ – 旬の食材の豆知識やレシピを紹介します –

新鮮食材で楽しくクッキング① 魚と野菜の蒸し焼き

料理研究家 ●波多野充子

 

魚と野菜の蒸し焼き

■材料(2人分) 1食当たり約208kcal

 

タイ ……………………………… 2切
ネギ ………………………… 1/2本
グリーンアスパラガス ……… 4本
ダイコン ……………………… 2切
ソラマメ ………………………… 6粒
ショウガ ………………………… 1片
調味料
 酒 ………………………… 大さじ2
 水 ………………………… 大さじ5
 塩 …………………………… 適量
EVオリーブ油 …………… 大さじ1
しょうゆ …………………… 大さじ1

■ 作り方

  1. タイは塩を振り、常温で10分ほど置く。
  2. ネギは長さ5cmに切り、縦半分にする。アスパラガスは根元の堅い部分だけ皮をむき、3等分に切る。ダイコンは厚さ5~6mm程度に切り、皮をむく。ショウガは薄切りにする。
  3. フライパンに薄くEVオリーブ油を敷き、ダイコンとネギを並べた上に、タイの皮目を上にして入れ、ショウガを載せる。アスパラガスとソラマメと調味料も加える。
  4. ふたをして最初は強火、沸騰したら弱火で約8~10分蒸し焼きにする。
  5. タイに火が通ったらしょうゆを回し掛け、全体になじませて火を止める。

フライパン一つに魚と野菜のうま味がいっぱい詰まった、楽々&ヘルシーな一品です。今回はタイを使いましたが、他の白身魚やサーモンでもお試しください。下に敷く野菜はネギ、タマネギ、ダイコン、ジャガイモなどがお薦めです。季節の野菜を載せて、いろいろとアレンジしてください。

新鮮食材で楽しくクッキング② ポテたまサラダ

ポテたまサラダ

■材料(3人分) 1食当たり 約177kcal

 

ジャガイモ …………………… 3個
ゆで卵 ………………………… 2個
オオバ …………………… 4~5枚
レモン汁 ………………… 大さじ2
塩 ……………………… 小さじ1/2
EVオリーブ油 ………… 小さじ2
マヨネーズ ……………… 大さじ1
ピンクペッパー …………… 少々

■ 作り方

  1. ジャガイモは皮付きのまま、ひたひたの水からゆでる。
  2. ジャガイモに竹串を刺し、軟らかくなったら、熱いうちに皮をむく。
  3. オオバは太千切りにする。ゆで卵は殻をむき、大きめに切る。
  4. ボウルに(2)、塩、レモン汁、EVオリーブ油を入れ、ジャガイモを大きくつぶしながら混ぜ合わせる。
  5. (4)に大きめに切ったゆで卵とマヨネーズを加え、全体をなじませてから、オオバを混ぜ合わせる。
  6. 器に盛り付け、ピンクペッパーを散らす(ピンクペッパーがない場合はブラックペッパーで代用)。

卵とレモンの風味がたっぷり詰まった、爽やかなポテトサラダです。いつものポテトサラダよりもマヨネーズを控えめにし、素材のおいしさを際立たせましょう。温かい出来たてでも、冷蔵庫で冷やしても、いつでも大人気な大人のサラダです。

ベターホームのお料理教室

みずみずしさとしゃきっとした食感が特徴 - もやし –

もやしもやしは穀物や豆を発芽させ、軸が少し伸びたもの。若い芽がぐんぐん伸びる、芽が「萌(も)え出る」という意味から「もやし」の名が付いたといわれています。
豆の種類によって「緑豆もやし」「ブラックマッペ」などがあり、大豆を発芽させた「豆もやし」は大きな豆が付いているのが特徴です。一年中手に入り、天候に左右されず、価格が安定しているので、食卓の強い味方です。選ぶときは先端までしっかりとしていて張りのあるものを。芽や根が変色したり、しおれているものは避けましょう。
見た目は白くて細く、弱々しいイメージですが、実は、美肌に効果のあるビタミンCや代謝に関わるビタミンB群、その他、カリウムや食物繊維が含まれています。ビタミンCは熱に弱いので、加熱するときは手早くするのがポイントです。
もやしは癖がないので、いろいろな食材との相性が良く、炒め物やあえ物、サラダに向きます。料理するときは、多少手間はかかりますが、ひげ根の部分を取ると、料理の仕上がりがきれいなだけではなく、食べたときの口当たりも良くなります。最近では、ひげ根を取った「根切りもやし」も売られています。
炒め物の場合は、しゃきっとした食感に仕上げるために、しっかり水を切ることも大切です。水気が残っていると、加熱中に水が出てしまい、水っぽくなります。大きめのフライパンを使うなど、一気に熱が通るようにするとよいでしょう。余熱で軟らかくなるので、加熱は短めにします。
保存するときは、空気に触れると変色しやすいので、使いかけは袋の空気をできるだけ抜いて口を閉じ、野菜室に入れます。傷みやすいので、1~2日で使い切りましょう。

RECIPE マーボーもやし

マーボもやし 撮影:大井一範

■材料(2人分) 一人分約240kcal

 

もやし …………………… 1袋(250g)
A
 塩 ……………………… 小さじ1/6
 サラダ油 ……………… 大さじ1/2
B
 長ネギ ……………………… 10cm
 ニンニク ……………… 小1片(5g)
 ショウガ ……………… 小1片(5g)
ニラ ……………………… 1/2束(50g)
豚ひき肉 ……………………… 100g
サラダ油 ………………… 大さじ1/2
豆板じゃん ……………… 小さじ1/2
C
 てん麺じゃん ……………… 大さじ1
 酒 …………………………… 大さじ2
 しょうゆ ………………… 大さじ1/2
 砂糖 …………………… 小さじ1/2
 中華スープのもと …… 小さじ1/2
 かたくり粉 ……………… 大さじ1/2

■ 作り方(調理時間 20分)

  1. Bの野菜はみじん切りにします。ニラは3~4cm長さに切ります。Cは合わせます。
  2. フライパンにもやしとAを入れて混ぜます。ふたをして、中火で約2分蒸し煮にします。ふたを取って約2分炒め、水分をよく飛ばし、一度取り出します。
  3. フライパンに油を温め、Bの野菜を弱火で炒めます。香りが出てきたら、豆板じゃんを加えてなじませます。
  4. (3)にひき肉を加えてほぐしながら、ぱらぱらになるまで中火で炒めます。
  5. Cをもう一度よく混ぜて加え、混ぜます。煮立ったら、もやし、ニラの順に加えて、さっと炒め合わせ、火を止めます。

出典:JA広報通信2014年4月号

平成26年3月号

平成26年5月号

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