JA鈴鹿

  • 気象情報
  • サイトマップ
  • 文字サイズ変更
  • 文字サイズ小
  • 文字サイズ中
  • 文字サイズ大

知っ得コーナー(平成25年9月号)

[楽しい園芸] [野菜のルーツ] [豆知識&簡単レシピ] [食の健康百科] [バックナンバー]

楽しい園芸 – プロから聞いたアドバイスを紹介。初めての人もおまかせ! –

【あなたもチャレンジ!家庭菜園】 陽光の下で色づく旬のイチゴを味わう

板木技術士事務所 ●板木利隆

 

陽光の下で色づく旬のイチゴを味わう太陽をいっぱい浴びた露地栽培のイチゴの味の魅力は格別で、自家菜園で育てたいと希望する人が増えてきました。
しかし、イチゴは苗作りから始めると栽培期間は1年近くも掛かるので、とても取り組めない場合が多かったのです。幸いなことに、近年は、入手が難しかった苗が専門の育苗業者により育てられ、また大手育苗会社から新品種を含めた数々の品種が市販されるようになり、多くの人が栽培を楽しめるようになってきました。
露地栽培のイチゴの植え付け適期は地域によって異なりますので、JAや種苗会社に確認してください。まず早めに苗の購入予約をし、自家苗の場合は苗床で最後の断根移植をし、植え付けに備えましょう。
品種は、露地やトンネル栽培では、古くからある「宝交早生」や「ダナー」が良いですが、日当たりの良い軒下のプランターでの早取りでは促成用で草勢の良い「章姫」が好ましいでしょう。その他特徴のある新品種も出てきましたので、種苗会社のカタログを参考に、特性をよく調べて買い求めてください。
イチゴの根は、肥当たりしやすいので、元肥は20日以上前に施しておくことが大切です。完熟堆肥と有機配合肥料、油かす(1株当たり堆肥2握り、有機配合、油かすは各大さじ1杯)をベッド全面にばらまき、15cmほどの深さに耕し込んでおきます。
畑でベッドに2列植えにする場合は、出てくる花房の向きを外側に向くように植え付けることが大切です。通常ランナーの切り跡が長く残っている方の反対側に花房が出るので、ランナーの切り跡の長い方を畝の内側に向けて植え付けます。それが見つからない場合は花房を向けたい方向に株を傾けて植えると良いでしょう。
深植えは禁物です。図のようにクラウンの部分が地上に出るぐらいの浅植えを守り、植え付け後は十分にかん水をして活着を促します。
越冬後の2月上旬ごろ(休眠が覚めたころ)、株の周りに化成肥料と油かす(各1株当たり小さじ1杯ぐらい)をばらまき軽く土と混合してから、黒色フィルムを覆い、株のところを切り開き、葉をフィルム上にのぞかせます。このマルチにより、地温は上昇して生育が良くなり、肥大した果実が降雨により土砂で汚れることを防ぎます。

 

 

 

 

 

 

 

 

四季の花づくり 菊花展を菊作りの入り口に

●早川 京子

 

菊花展を菊作りの入り口に近年は地球温暖化のせいか、10月でも気温はまだ高めですが、秋が深まるほどに気温は下がっていきますので、秋まき草花のまきどきには気を使いましょう。
クリサンセマム、オダマキ、ヤグルマギクの一種のスイートサルタンなど、9月にまいたものは、株間が込み合ってきた頃に植え広げ、10月下旬に定植します。
チューリップなど秋植え球根は10月中に植えておきましょう。11月に入ってからでも、大丈夫ですが、地温のあるうちに根をしっかり伸ばさせ、寒期を過ごすために水をしっかり吸える体をつくらせます。
球根の水栽培は、水温が15度以下になってから始めます。水温が高い時期には病菌が繁殖しやすく、うまくできない可能性が高いからです。水には肥料を入れる必要はありませんが、根が十分に伸びるまでは、容器を暗い場所に置くか、光の通りにくいもので覆っておきましょう。根は酸素を必要としますので、根の伸長に合わせて水位を少しずつ下げていきます。
ガザニア、アルメリア、モス・フロックス(シバザクラ)など宿根草は株分けの時期です。挿し芽も好適期です。発根したものは、下旬頃に鉢に植えて養成します。
秋には、日本の代表的な風物詩である菊花展が全国各地で開かれます。早いところでは10月の初めから催すところもあります。ほとんどの菊花展が鉢菊の即売をやっていますので、菊作りを始めてみようと考えている人は、この菊花展で気に入った色の鉢菊を買い求めておき、苗作りの準備をしましょう。買い求めた鉢菊の花が終わったら、親茎は15cmほどで切っておきます。親株脇に、春までの間に芽(冬至芽)が出てきますので、これを育てて来春に苗を増やします。雨の掛からない場所で管理しましょう。

ベジフル歳時記・野菜のルーツ – 身近な野菜のルーツをご紹介します –

ハロウィーン

野菜ソムリエ ●KAORU

 

ハロウィンヨーロッパなどの海外では、昔から行われている伝統行事ハロウィーン。キリスト教の聖人たちを祝う前夜祭で、起源をたどるとケルト人の収穫祭が始まりといわれています。毎年10月31日には、この行事のシンボルでもある「お化けちょうちん」を飾り、子どもたちはお化けや魔女などの仮装をし、近所の家々を訪ねてお菓子をもらいながら歩き回ります。この習わしは悪い霊を追い払う魔よけの意味が込められていますが、仮装やお菓子は子どもたちにとっては楽しいイベント。近年では日本でも季節の行事として定着しつつあり、この頃になると街中が関連商品や催しでにぎわい、お祭りムードが高まります。
ハロウィーンの飾り付けといえば、やはりオレンジ色のカボチャ。中身をくりぬいて、目・鼻・口を作り、ろうそくをともしたランプ「ジャック・オー・ランタン」を誰もが思い浮かべることでしょう。しかしその昔はカブで作っていたのだとか。日持ちがする上、細工しやすいということで、いつの間にかカボチャが主流になったそうです。一般的には観賞用として改良されたペポカボチャという品種を使用するので、この「お化けカボチャ」を食べることはありません。
一方、日本ではカボチャ料理やデザートを味わうことでハロウィーンを楽しむスタイルが浸透。私たちがパンプキンパイやスープ、サラダなどでおいしくいただくのは、セイヨウカボチャという品種で、店頭に並ぶカボチャのほとんどがこれに当たります。カボチャは風邪や肌荒れなどに対し抵抗力を高めるカロテン、血行を促し冷えの緩和に作用するビタミンEが豊富。疲労回復に効果的なビタミンCは、でんぷんに包まれているので加熱による損失も少なくて済むという利点も。果肉だけでなく、皮にもたっぷりと栄養成分が含まれるので、皮ごと食べるのがお勧めです。寒さが増すこの時期、栄養満点のカボチャを食べて、体も心も健康に。

豆知識・簡単レシピ – 旬の食材の豆知識やレシピを紹介します –

新鮮食材で楽しくクッキング① きの玉丼

料理研究家 ●波多野充子

 

きの玉丼

■材料(2人分) 1食当たり約441kcal

 

シメジ・エノキダケ・エリンギなど2~3種類のきのこ … 150g
タマネギ ………………………………………… 1/2個(約100g)
油揚げ …………………………………………………………… 1枚
卵 …………………………………………………………………… 2個
焼きのり …………………………………………………………… 1枚
ミツバ ……………………………………………………………… 4本
かたくり粉 …………………………………………………… 小さじ3
調味液
 だし汁 ……………………………………………………… カップ2
 しょうゆ …………………………………………………… 大さじ3
 みりん ……………………………………………………… 大さじ2

温かいご飯 ………………………………………………… 2膳分

■ 作り方

  1. タマネギは薄切り、油揚げは熱湯を掛け、油抜きをしてから2cmの短冊切り、きのこ類は小房に分け、食べやすい大きさに切る。
  2. フライパンまたは鍋に調味液とタマネギ・きのこ類・油揚げを入れてからふたをし、沸騰するまでは強火、その後中火で約7分煮る。
  3. 味を調整し、全体をかき混ぜながら水溶きかたくり粉を加え、とろみを出す。
  4. 卵は白身を切る程度でかき混ぜ過ぎないように注意し、(3)に回し入れ、手早く大きく混ぜて火を止める。
  5. 温かいご飯の上に焼きのりを切って載せ、その上に(4)を移し入れ、ミツバを添える。

秋が旬のきのこをたっぷり使った玉子丼。きのこは低カロリーで食物繊維をはじめ、多くの栄養素がいっぱいです。冷凍保存するとうま味が増すので、使いやすい大きさに切って冷凍しておくと便利です。かたくり粉でとろみをつけてから卵を溶き入れると、まろやかな食感を楽しめます。

新鮮食材で楽しくクッキング② 焼き春巻き

1310shinsen-b

■材料(2人分) 1人分約345kcal

 

春巻きの皮 ……………………………… 5枚
スモークサーモン …………………… 70g
ナガイモ ………………………………… 70g
チーズ …………………………………… 70g
ピーマン ………………………………… 2個
サヤインゲン ………………………… 10本
大葉 ……………………………………… 5枚
EVオリーブ油 ……………………… 大さじ1
塩 ………………………………………… 少々
こしょう ………………………………… 少々
レモン …………………………………… 適量
小麦粉 ……………………………… 小さじ2

■ 作り方

  1. 春巻きの皮は室温に戻し、剥がす。
  2. ナガイモは皮をむき10cm×1cmを10本、チーズは10cm×1.5cmを5本、ピーマンは千切り、サヤインゲンはゆでてから10cmに切る。
  3. 春巻きの皮に1/5量の大葉・ナガイモ・チーズ・スモークサーモン・ピーマン・サヤインゲンを順番に載せ、塩・こしょうを振ってから包み、巻き終わりを水溶き小麦粉でのり付けする。
  4. 温めたフライパンにEVオリーブ油を敷き、春巻きを時々転がしながら、中火で両面焼く。
  5. 2つに切り、レモンを搾っていただく。

いろいろな具を巻きフライパンで焼くだけ。野菜の千切り・焼き豚・オイルサーディン・ひじきの煮物など、アイデア次第でバリエーションが広がります。材料の長さを10cmに切りそろえておくと、仕上がりがきれいです。今回はEVオリーブ油を使用しましたが、ごま油を使うと中華風味に、バナナとチョコなどを巻くとデザートに大変身です。

ベターホームのお料理教室

栄養価の高い果物。「森のバター」とも呼ばれます - アボカド –

アボガドアボカドは中南米原産で、一年中出回っています。近年では日本国内でも栽培されています。果肉は黄緑色で、濃厚でねっとりとした食感。果物ですが、甘味や香りがあまりないので、料理にもよく使われます。生のまま食べられるので、色や濃厚な食感を生かして、サラダにしたり、つぶしてディップにしたり、裏ごししてスープにすると、おいしく食べられます。しょうゆとも相性が良いので、あえ物にするのもお勧めです。
アボカドは、「森のバター」と呼ばれるほど脂肪が多く、他の野菜や果物と比べるとカロリーが高めですが、オレイン酸という不飽和脂肪酸が多く、悪玉コレステロールを下げる働きがあります。抗酸化作用のあるビタミンEの他、ビタミンB群、葉酸などのビタミン、カリウム、鉄などのミネラル、食物繊維も豊富です。
実の真ん中に大きな種があるので、調理するときは、包丁で皮に縦にぐるりと1周、切れ目を入れます。両手で持ち、切れ目の部分をねじるようにして、2つに割ります。包丁の根元を種と果肉の間に入れて、種を取ります。皮をむくか、スプーンですくって果肉を取り出します。空気に触れると、切り口が黒くなるので、レモン汁を振っておきましょう。
選ぶときのポイントは、色と堅さ。皮が黒く、軽く持ってみて少し弾力のあるものが、食べ頃です。皮が緑色で堅いものは、常温に数日置いて追熟させます。熟したものは、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存し、2~3日中に食べましょう。

RECIPE アボカドとカニのサラダ

アボカドとカニのサラダ撮影:大井一範

■材料(2人分) 一人分約195kcal

 

アボカド ……………………………… 1/2個
レモン汁 …………………………… 小さじ1
タマネギ ……………………… 1/4個(50g)
セロリ ………………………… 1/2本(50g)
カニ(缶詰) …………………………… 50g
レタス …………………………………… 1枚
A
 マヨネーズ ……………………… 大さじ2
 練りわさび …………………… 小さじ1/2
 白ワイン ………………………… 小さじ1

■ 作り方(調理時間 10分)

  1. かに缶は汁気を軽く切って、身をほぐします。
  2. タマネギは薄切りにし、セロリは筋を取り、ごく薄く切ります。合わせて塩少々(材料外)を振り、しんなりしたら、水気を絞ります。
  3. アボカドは種を取り、皮をむきます。一口大に切って、レモン汁をまぶします。
  4. レタスは一口大にちぎります。
  5. Aを合わせて、(1)(2)(3)をあえます。器に盛り付け、レタスを添えます。

出典:JA広報通信2013年9月号

平成25年8月号

平成25年10月号

ページトップに戻る