後を絶たない特殊詐欺の被害を未然に防ごうと亀山警察署は10月12日、「亀山警察署声掛け実践塾」を開催し、同市内の7金融機関14名が参加しました。
同塾は、息子を語るオレオレ詐欺等の特殊詐欺の多くが、金融機関の窓口で出金していることから、犯罪手口を紹介し、未然防止に貢献しようと平成27年から開催している。
ロープレは、高齢者が金融機関窓口に高額の出金の依頼に来店した時を想定。7ケースの特殊詐欺の想定事案に基づき、警察官が被害者を演じ金融機関窓口担当者1名及び支援者1名がこれに対応しました。
窓口担当者と支援者は、出金に来店した顧客から資金使途を確認する中で、被害者の不審点を発見、警察と連携して作るチェックシートを活用し、被害者に特殊詐欺被害にあっている可能性を示し、警察へ通報する流れを演じた。
平成28年度9月末の三重県の特殊詐欺の認知件数は、119件で被害総額は約3億9800万円に上り、昨年同時期より24件多い。
参加したJA鈴鹿亀山支店勝田明日香(22)は、「高齢者の利用が多いので、今日学んだ事を日頃の業務に反映させたい。」と語った。同署では「犯罪の手口は、日比変化している。手口を知り水際対策に役立ててほしい」と呼びかけている。
被害者からヒアリングを行う窓口担当者(中央)と支援者(右)